会期

202568日(日) – 15日(日)

6月8日 (日) – 13日 (金)

13:30 – 18:30
6月14日 (土)

11:30 – 17:30
トークイベント/別会場 14:00 – 17:00
6月15日 (日)

13:30 – 16:30
展示会場

マツモトアートセンター 2階
トークイベント会場

松本商工会議所 601会議室(6階)
(マツモトアートセンターから徒歩約4分)

*展示は入場無料です。
*日により開場時間が異なりますのでご注意ください。

展示について

文字塾展ご挨拶

文字塾は、塾生が1年をかけて各人の仮名をデザインする私塾です。2012年から8年間にわたり東京で続けた文字塾は、2022年4月に信州松本に拠点を移して「松本文字塾」として再スタートしました。

今回の展示は2024年度の第3期松本文字塾生、総勢14名によるものです。学生、グラフィック、Web、DTPの各デザイナー、新聞社のデザイナー、ウタウタイ、プロの書体デザイナーなど職業もばらばらで、年齢層も20代前半から50代まで、東京、大阪、兵庫、福井、長野、さらに台湾からも参加し、幅広い方たちが集いました。

文字塾では各自が定めたコンセプトのもと、1年間自分の文字と向き合います。原則は明朝体なのですが、さまざまな事情でそうでない書体もあります。しかしどちらにしても手で書き、迷い、修整を繰り返した結果が今回展示した作品です。うまくいったものもそうでないものも、いずれにしても発展途上のものです。仮名書体を作ることは楽しいのですが、なかなか思うように行きません。比較的思うように作れるようになるまでには、経験上10年はかかると思います。

そんな発展途上の作品ですから厳しくも暖かく見守っていただけたら幸いです。またその過程をまとめたファイルは作品以上に貴重な記録だと思います。合わせてゆっくりとご覧ください。


また、6月14日(土)には、DTPディレクターの紺野慎一さんをお迎えしてトークショーを行います。紺野さんはDTPの黎明期からコンピューターを使った組版に携わり、現在はその道の第一人者です。星海社が発行する書籍をはじめ、多くの書籍の組版設計や書体選定に携わっています。紺野さんのディレクションのもと、これまで私が直接関わった仕事は、SCREENの「こぶりなゴシック」、凸版の標準書体の「凸版文久体」、星海社の電子書籍用仮名書体の「フミテ」と「なぎ」があります。この実績からも書体に対して何かしらの定見をお持ちであることは容易に想像ができます。

DTPディレクターの紺野さんが、塾生の文字を見てどんなことを思うのか、どんな感想を述べるのか興味津々です。ぜひ楽しい回にしたいと思っていますので、都合のつく方は松本まで遊びにくるつもりでおいでいただければ幸いに思います。


松本は松本城を擁する城下町です。文字塾展を観たあと、雰囲気の良い町を歩き、馬刺しや山賊焼きを肴に地酒を呑んで、締めに信州そばもいいですね。カレーも美味しい店があるようです。是非おいでください。

松本文字塾塾長 鳥海修

参加者

池田愛
木龍歩美
後藤田葵
佐藤美羽
神場雅史
宋政傑
玉井夕海
丹後一紀
寺窪洋子
長野将人
松本春乃
溝口愛美
栁瀨優佳
渡部忠
(五十音順、計14名)

協力

松本タイポグラフィ研究会
マツモトアートセンター

冊子

制作書体と組見本を収録した冊子を会場にご用意(A4変型/約64ページ)。制作者による書体紹介、小宮山博史さんによる講評、塾長からのコメント等を掲載しています。ご来場の際、お一人様1冊お持ち帰りいただけます。数に限りがあります。無くなりました場合にはご容赦ください。

小宮山博史
撮影:鳥海修

小宮山博史 (こみやまひろし)

1943年新宿早稲田生まれ。佐藤敬之輔に師事し書体史と書体設計の基礎を学ぶ。元佐藤タイポグラフィ研究所代表。調査・研究と称してしばしば上海に遊び、美華書館の足跡を探す。著書に『 明朝体活字字形一覧 』、『 日本語活字ものがたり 』、『 明朝体活字 』などがある。横浜市在住。

トークイベント

紺野慎一さんが訊く
鳥海修塾長と見る
松本文字塾第三期

紺野慎一さんをゲストにお迎えし、トークイベントを開催いたします。

塾生が自身の制作書体を紹介、紺野慎一さんから感想や質問を投げかけていただき、塾長を交えつつ塾生とディスカッションを行うことで、展示とはまた違う角度から作品を掘り下げていきます。参加者からの質疑応答も予定しております。当日はご参加をお待ちしております。

日時

2025614日(土)
14:00 17:00 (開場13:30)

事前予約制/定員50名様
参加費:一般 2,800円/学生 2,300円
お申し込み受付は5月8日(木)13:30開始
(定員に達し次第締切)

*トークイベント終了後、参加者の皆さまと文字塾生の交流の場として懇親会を開催します。
トークイベントお申し込み時に開催情報をご確認の上、ぜひお申し込みください。

鳥海修

鳥海修 (とりのうみおさむ)

1955年山形県生まれ。有限会社字游工房の書体設計士。同社の游明朝体、游ゴシック体、株式会社SCREENホールディングスのヒラギノシリーズ、こぶりなゴシックなど100書体以上の開発に携わる。字游工房として2002年に第1回佐藤敬之輔賞、ヒラギノシリーズで2005年グッドデザイン賞、2008東京TDC タイプデザイン賞を受賞。2024年、日本文化の向上につくしたとして第58回吉川英治文化賞を受賞。2022年dddギャラリーで個展「もじのうみ」を開催。著書に『文字を作る仕事』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)、『本をつくる』(共著)、『明朝体の教室』がある。2021年に長野県安曇野市に移住。私塾「松本文字塾」塾長。

紺野慎一

紺野慎一 (こんのしんいち)

1970年東京都生まれ。1986年東京都立工芸高等学校デザイン科入学。高校3年の時、Mac(Macintosh II)が導入。授業でDTPに触れ大きな衝撃を受ける。卒業後、デザイン事務所、編集プロダクションなどを経て、1992年にフレスコ開業(1994年に法人成りし有限会社フレスコとなる)。1993年に凸版印刷株式会社(現TOPPAN株式会社)入社。一貫してDTP全般のディレクションに従事。数多くの書籍、雑誌の組版設計のディレクターを務め、特にフォントディレクションに注目が集まる。出版社やメーカー、著名デザイナー・クリエイターへの各種コンサルティングも多数。2010年には星海社(講談社100%出資の出版社)設立にあたり設立メンバーの1人として参画、現在に至る。著書に『組む。InDesignでつくる、美しい文字組版』(ビー・エヌ・エヌ新社)

アクセス

展示会場

マツモトアートセンター 2階

〒390-0874
長野県松本市大手1-3-32笠原ビル

Googleマップ

JR松本駅から徒歩約7分
JR北松本駅から徒歩約7分

松本インターから車で約15分

*駐車場はありません。
*お車でお越しの場合は近隣のコインパーキングをご利用ください。

トークイベント会場

松本商工会議所 601会議室(6階)

〒390-8503
長野県松本市中央1-23-1

Googleマップ

JR松本駅から徒歩約6分 / JR北松本駅から徒歩約12分
松本ICから車で約15分

*駐車場はありません。
*お車でお越しの場合は近隣のコインパーキングをご利用ください。

Q&A

オンラインでの作品展示やトークイベントの配信はありますか?

会期中のオンラインでの作品掲示やトークイベントの配信は予定されておりません。ぜひ会期中に会場へお越しください。

冊子はどこで入手できますか?

会期中に展示会場でご入手いただけます。その他での頒布は現在予定しておりません。また数に限りがあるためお一人様1冊とさせていただきます。予めご了承ください。

会場内の撮影は可能ですか?

パネルを含む会場内の撮影は原則自由となります。作品ファイルの撮影は不可です。展示スタッフから指示がある場合は指示に従ってください。トークイベントでの撮影については当日のアナウンスに従ってください。